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健康づくり

知っておきたい、老化による目の病気

その見えづらさ、「老眼」じゃないかも「加齢(かれい)黄斑(おうはん)変性(へんせい)」とは?

目の断面図
日本人の中途失明原因第4位の病気
目の断面図
私たちはモノを見るときに、目の中に入ってきた光を「網膜」で刺激として受け取り、その信号を脳に送ります。その網膜の中心部分は「黄斑部」と呼ばれ、細かいものを識別したり、色を見分ける大切な働きをします。老化やブルーライトなどによって黄斑部がダメージを受けると、著しく視力が低下するなどの症状が現れます。
    <加齢黄斑変性の主な症状>
  • ものがゆがんでみえる
  • 見えている対象物の中心が暗く見える。もしくは欠けて見えない
  • 色の区別がつきにくい
  • 見たいものがはっきり見えない
初期はモノがゆがんで見える、中心が見づらい、視界の真ん中がグレーになってかすむなどの症状が多く、進行すると、中心が真っ暗になって見えなくなり、失明を引き起こす病気としても注意が必要です。

「老眼」の人は早めに対策を

    <老眼の主な症状>
  • 夕方になると見えにくくなる
  • 新聞や本を読むとき、少し離した方が読みやすい
  • ピントがなかなか合わない
  • 薄暗いところでものが見にくい
40代から増え始める老眼ですが、近年、高齢化やスマホの利用などによりその人口は増加しています。それに比例するように加齢黄斑変性の患者数も急増、ここ数年で倍近くになっており、50歳以上の13.6%が予備軍とも報告されています。
早期発見である程度進行を食い止めることができるので、日頃から予防も心がけたいですね。

予防のための、4つのポイント

現在、加齢黄斑変性の治療法において、予防に勝るものはありません。日常生活で気をつけたいポイントをご紹介します。
① テレビやパソコン、スマホを見すぎない
テレビやパソコン、スマホを見すぎない

画面から発せられる「ブルーライト」が黄斑部にダメージを与えます。

テレビやパソコン、スマホを見すぎない
② 外出時は帽子やサングラスの装着を
外出時は帽子やサングラスの装着を

太陽光の紫外線も黄斑部へのダメージの原因に。屋外では紫外線対策を心がけましょう。

外出時は帽子やサングラスの装着を
③ 禁煙

喫煙している人は、してない人より加齢黄斑変性の発生リスクが高いことがわかっています。

④ 抗酸化成分の積極的な摂取を
抗酸化成分の積極的な摂取を

黄斑部にダメージを与える活性酸素を軽減する、抗酸化成分―ビタミンC、E、βカロテン、亜鉛などがおすすめ。特に黄斑部を保護する作用のある「ルテイン」は積極的に摂りたい成分です。日々の食事だけでは摂りづらいので、サプリメントを活用するのも選択肢のひとつでしょう。

抗酸化成分の積極的な摂取を

出典:日本眼科学会
日本眼科医会
あたらしい眼科vol33.No.9, 2016

2020年9月25日

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