環境配慮型の自動販売機で取り組むゼロカーボン人材育成!愛知工業大学が進める「ゼロカーボンキャンパス」~愛知工業大学~
2024/02/21
「自動販売機を設置して終わりではなく
学生を巻き込んだ取り組みに発展させる」
『LOVE the EARTHベンダー』とは「自動販売機由来のCO₂排出量を実質ゼロへ!」 カーボンニュートラル対応を基本価値とし、お客様のニーズに合わせた追加価値を展開していくことでお客様と共にサステナブルな未来を創る自動販売機です。
「LOVE the EARTHベンダー」に関する特集ページはこちら |
◆導入の経緯・決め手
―どのような経緯で設置されましたか?
本学では、カーボンニュートラルの実現・ゼロカーボン社会の構築に向けて、2022年11月に「地域連携・SDGs推進本部ゼロカーボン推進室」を設立しました。
2023年4月1日に「愛知工業大学ゼロカーボン宣言」を発表し、2049年(大学創立90周年)に向けて4つの柱を軸としたロードマップに従って取り組みを展開しております。
その中の「ゼロカーボンキャンパスの実現」「ゼロカーボン人材育成」に関わる取り組みの一つとしてDyDoさんの環境配慮型自動販売機「LOVE the EARTHベンダー」の導入を検討し、設置を決めました。
「LOVE the EARTHベンダー」の導入の狙いは次の3点です。
・Step1は、学生がまずカーボンニュートラル、ゼロカーボンに関心を持つよう視覚的に仕掛けていくこと。
・Step2は、「自動販売機に書かれている『CO₂実質ゼロ』って何?」から始まり、学生自らが考えていくような流れを作り出すこと。
・Step3は、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みに学生を巻き込み、最終的には学生が自主的に取り組む道筋をつけること。
―『LOVE the EARTHベンダー』設置の決め手は何でしたか?
「身近な自動販売機から、学生にゼロカーボンについて考えてもらうきっかけにしたい」という想いが導入の決め手でした。
自動販売機でのカーボンニュートラルの取り組み自体は、地球全体の環境には大きな影響は与えないと思いますが、設置を通じて学生を巻き込んだ取り組みに繋げることが狙いです。
私たち教職員側がこの自動販売機を面白いと思うと同時に、学生が「この自動販売機は何だろう?」「『CO₂実質ゼロ』って何?」と考えるきっかけになるのではないか、という印象を受けました。
―学生を巻き込んだ取り組みについて教えてください。
自由ヶ丘キャンパスでは、行動経済学の実験として「さりげない情報提供によって人の行動を変えることができるのか」という『ナッジ』の実験をしております。
例えば、意図的にエアコンのスイッチに矢印のパネルを貼付したり、節電推進のポスターを貼ることで、さりげなく学生を環境配慮行動に導くことができるのか、という内容です。
同様に『LOVE the EARTHベンダー』は身近にある自動販売機を通じて環境配慮について考えるきっかけになりますので、学生がこれからゼロカーボンの取り組みに関心を持って行動するには良いツールだと思います。
そういった意味で『LOVE the EARTHベンダー』が間接的にゼロカーボンやカーボンニュートラル実現に繋がっていく効果があるのではないかと考えております。
◆導入の感想
―『LOVE the EARTHベンダー』を導入して満足されている点は?
身近な自動販売機で視覚的にカーボンニュートラルへの意識付けを行うことができる点、そして将来的には学生を巻き込んだ取り組みへの発展可能性を秘めている点です。
そこでの学生の取り組みが、東海地域のカーボニュートラルの実現に繋がっていくことを期待しています。
自動販売機を設置して終わりではなく、より発展的な方向に持っていきたい。『LOVE the EARTHベンダー』はそれができる素材だと思います。
―学生さんのご活躍が、東海地域への貢献に繋がるんですね。
愛知工業大学の役割は環境や教育など包括的に地域に貢献し、地域とともに地域社会を作っていくことだと考えております。
愛知工業大学の前身である「名古屋電気学講習所」は電気分野の技術者を養成する目的で、地域の産業界からの要請に応える形で立ち上げられた技術者養成所です。
その流れから地域の工業系大学として成長してきました。
一方的に何か提供して終わりではなく、地域住民や企業の皆さまと連携して具体的に取り組めるものを作っていきたいという想いです。
◆ご利用様の感想
―導入後の周りの方の反応はいかがでしたか?
今回『LOVE the EARTHベンダー』は自由ヶ丘キャンパスで試験的に導入しましたが、周りの反応も良いので八草キャンパスでも導入したらどうかという声もいただいております。
自由ヶ丘キャンパスで効果が見込めた内容を八草キャンパスに横展開していく予定です。
導入の狙いとしてのStep1は良いスタートが切れたと感じております。
次のステップとして、この自動販売機を活用して学生を巻き込んだ取り組みに発展させていくために、DyDoさんとの連携も期待したいです。
「マーケティング目線で集客をするにはどう工夫したら良いか?」など、自動販売機のパネルなどを活用して研究室や学生を巻き込んだ取り組みにできればと思います。
一例として、今は学生が考えたメッセージを自動販売機に貼付しています。
◆おすすめポイント
―『LOVE the EARTHベンダー』のおすすめポイントを教えてください!
自動販売機が「色んなきっかけになる!」という点です。
導入側のアイデア次第で色んな可能性があると思います。
「どういう行動のきっかけとして自動販売機を使っていくのか」「どういう取り組みに発展させていくのか」を想定したうえで導入すると良いのではないかと思います。
自動販売機は昔から身近にあり、全ての人にとって慣れ親しんだものであることが大きな武器だと思います。
愛知工業大学 様
取材にご協力いただき、ありがとうございました。
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