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【地域貢献】オリジナル音声で区の取組が発信される寄付型の自販機!『情報発信ベンダー』の展開で魅力あるまちづくりをめざします~鶴見区役所~

2023/03/22

 

「地域の皆様にご協力いただき
子育てを応援するまちづくりを推進します!」

 

 

「情報発信ベンダー」とは

鶴見区が実施する事業の周知及び啓発を行う自動販売機で、売上金の一部が鶴見区区政推進基金に寄付され、鶴見区が実施する子育て、防犯などの事業に活用されます。また、金銭投入時、商品搬出時には、オリジナル音声メッセージが流れる機能も搭載されています。2022年3月に鶴見区役所4階に第1号機を設置しました。

支援自販機のスキーム

 

 

課題結果
・事業推進のための財源確保支援型自動販売機の設置により、飲料を購入するだけで事業を支援してもらえる!
 
・区の取組の宣伝区のキャラクターラッピングと音声で、視覚と聴覚から区の取組をアピールできる!
 

 

 

立ち上げ経緯

―立ち上げのきっかけを教えてください

DyDoさんから自動販売機を活用して各自治体の課題を解決する取組について、他の自治体の導入事例などの説明を受けたことがきっかけです。現場では「税外歳入をどう確保していくか」という課題がありましたが、その解決策の1つとして支援型自動販売機(情報発信ベンダー)をご紹介いただきました。

お話を聞いて、支援型自動販売機が区の施設だけでなく、鶴見区にどんどん増えていく可能性がある点に興味を持ちました。このような経緯から当区としても前向きに検討していくことになりました。

 

―税外歳入の確保に関する課題について教えていただけますか?

自動販売機を活用した税外歳入確保については、今までは区の施設内に設置した自動販売機の設置使用料のみでした。今回の取組では、趣旨に賛同いただいた企業様やオーナー様の敷地にも情報発信ベンダーを置くことができ、その売上の一部が当区の区政推進基金へ寄付されるというものです。つまり、当区の所有する施設以外に設置した自動販売機から寄付という形で区政推進基金の歳入が確保できることであり、今後、設置台数が増えていき基金が増えていけば区政の充実につながると考えています。

 

―導入の決め手は何でしたか?

『情報発信ベンダー』というネーミングにあるように、購入時に自動販売機から流れる音声で当区のまちづくりのテーマを発信することができる点が良いと感じました。あわせて、当区のマスコットキャラクター「つるりっぷ」がデザインされたオリジナルラッピングの自動販売機が、DyDoさんの営業力によって区内に多数設置されていく未来を描けることが重要な決め手になりました。

 

設置した自動販売機

 

 

工夫された点

―寄付は子育てに関する事業などに活用する予定とのことですが、鶴見区ではどのような取組をされていますか?

子育てに関する事業については、企業の協力を得ながら各小学校に専門的な知見などを有する方に授業に行っていただくなどの取組を実施しています。

他にも、普通教室で授業を受けられない方に対して、別教室などで個々の課題に即した支援を実施する子どもに寄りそう事業や、関係機関等と連携して子育て層が気軽につどい交流できる場を提供する事業があります。

もちろん子育て以外の、防災、福祉などにも力を入れていますが、今回の取組では子育てを応援するまちづくりに注力したいと思って始めましたので、集まった寄付金は子育て世代の方や子どもたちに還元していければと考えています。

この取り組みが広がっていけば、企業様にもより魅力的に感じていただき、設置先も増えていくと思っております。

 

―音声ではどのような内容を発信されていますか?

鶴見区が取り組むテーマについて発信しています。当区では毎年取組の目標を立てて、区のHPなど様々な広告媒体を活用して公表はしていますが、なかなか一般の方の目に留まりません。自動販売機から音声で発信してもらうことで「鶴見区はこんなことを頑張っているんだ」と伝わればと思います。

鶴見区役所のYouTubeチャンネルで、情報発信ベンダーの紹介動画を公開中!(詳しくはこちら

 

―ラッピングでこだわった点は?

オリジナルデザインとして鶴見区のマスコットキャラクター「つるりっぷ」のイラストを自動販売機にラッピングをしました。

つるりっぷたちがDyDoの飲み物を楽しそうに飲んでいる様子と、「鶴見区の花」4種類が描かれています。DyDoのコーヒーを飲んでほっとしている姿も可愛いですね(笑)

休憩のタイミングで一息つけるような可愛らしいデザインに仕上がりました。当区のイメージアップにつながればと思います。

「つるりっぷ」は鶴見区民の皆様にはある程度認知されていますが、区外からお越しの方はご存じない方もいらっしゃると思います。

これをきっかけに鶴見区役所のことを知っていただけたらと期待しています。

 

ラッピングデザイン

 

 

導入後の感想

―実際に設置されていかがですか?

自動販売機で商品を購入した際に、当区のまちづくりのテーマが音声で発信されることに満足しています。当区としても広報紙やHP等の媒体を活用して、情報を発信していますが、自動販売機を通じて多くの皆様にまちづくりのテーマを伝えられると思います。

また、設置先のオーナー様だけでなく、商品を購入いただいた方も、区政推進基金への寄付という形で社会貢献していただけることとなりますので、非常に有意義な取組になっていると感じています。

 

―災害対策の機能についてはいかがですか?

災害時には区の災害本部が区役所庁舎4階に設置されるので、参集してきた職員が飲料を使えるのは助かります。一般の避難者用の飲料水は公費で賄えますが、職員用の備蓄までそろえるのは難しいので、職員用にも活用できるのはありがたいです。

 

 

設置後の反応

―ご利用者様から感想はありましたか?

職員からは「つるりっぷ」がラッピングされたデザインが喜ばれています。商品を購入するだけで気軽に社会貢献活動に参加できる点も「どの自動販売機で買おうか迷ったときに同じ価格であれば寄附できるほうがいい」という感想がありました。

最初は音声へのリアクションがありましたが、職員は何回も聞いているので、今はそのまま去っていきます(笑)

 

―設置先様からのコメントはいかがですか?

「良い取組なので、どんどん広がれば」とコメントをいただきました。

設置先のオーナー様にとっても台数が増えていくほうがより設置した満足感も高まりますし、企業価値向上に繋げていくことができると思います。そこは我々としても頑張りたいと思います。

 

 

 

おすすめポイント

設置オーナー様にとってのメリットは、自動販売機を設置することで設置手数料を得ながら、寄付という形の社会貢献活動ができることです。自治体にとっては、税外歳入を確保することにつながります。それぞれにとってメリットがある取組であると考えています。

SDGsという観点からも、自治体はいただいた寄附金を財源の一部として事業に活用できますので、SDGsの17の目標にもある「パートナーシップで目標を達成する」取組であると思います。

今後DyDoさんとの取り組みで情報発信ベンダーが鶴見区の色んなロケーションに広がり、設置をきっかけに企業様などと一緒に面白い取組をさせていただけるとありがたいです。

 


鶴見区役所 様

取材にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

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お客様プロフィール

鶴見区役所 様

鶴見区は、昭和49年7月22日に大阪市の行政区の再編により旧城東区から分区して誕生しました。大阪市の最東端に位置し、城東、旭の両区、守口、門真、東大阪、大東の各市と接しています。

区の北部には、都市公園としては府下最大クラスの規模を誇る花博記念公園鶴見緑地があり、区民をはじめ多くの方々に親しまれています。

鶴見区は、年少人口の割合が市内24区の中で最も高いという特色を有していることから、子育てを応援するまちづくりを推進しています。

※記載の内容・お役職等の情報は、2022年11月取材時のものです

担当者:徳 様

区のホームページ

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