◆導入の経緯
「自動販売機で車両のラッピング!?」
開業以来DyDoさんの自動販売機は設置されていませんでした。理由はスペースの問題や利益を上げるため手数料率が高いメーカーを選定していたからです。
そんな中、ちょっと変わった車両をラッピングした自動販売機の提案をいただきました。
弊社では5両しかない車両のうち、2両が地域貢献を目的としたコラボデザインで、残り3両が由利高原鉄道のYR-3001、3002、3003です。会社として「YR-3000形のデザインをPRしたい!」想いがあり、主要3駅に各デザイン違いの自動販売機を設置するのはおもしろいと思いました。
さらに「秋田弁」でおしゃべりするという自動販売機は話題になるのではないかと思い3台導入を決めました。
◆導入した感想
「隠れスポットがある!?」
「地域の方々とかかわるきっかけになった」
設置している3台の自動販売機は側面の車両ラッピングだけではなく、実は天井部分にもラッピングがあります。
隠れスポットを探すわくわく感もあるので皆様にご案内したいポイントですね。
各駅に設置している自動販売機は、ドアの開閉音チャイムののちほんわかするニュアンスの秋田弁でおしゃべりをします。
音声は地元の方々にも参加いただき、弊社が大切にしている「地域とともに」というキャッチフレーズにマッチした企画になっています。
どんな音声が流れるかは、是非お越しになって聞いてみてください!
◆お客様からの声
「撮影スポットとしてSNSで人気に☆」
2018年設置の時にラッピング自動販売機を目当てにたくさんのお客様がいらっしゃいました。
薬師堂駅では3002号車をラッピングした自動販売機と駅舎、停車している列車のコンビネーションが鉄道ファンにとっての撮影スポットになっております。
自身も映り込み記念撮影をしてSNS上に投稿をされるお客様もいらっしゃいます。なかには、あえて駅名を映さず「さあ私は今どこにいるでしょう」といった投稿をされるお客様もいました。
自動販売機のラッピング車両の特徴を見てどこで撮影をしているのかを当てるといった楽しみ方でSNSが賑わっていたそうです。
SNSの時代では「お金をかけずにいかに弊社をPRするか」という戦略で、車両ラッピング自動販売機は狙い通りだったと感じています。
◆おすすめポイント
ラッピングやおしゃべり自動販売機の導入の際は、一般客向けにPRするのか、社内向けに使用するのか目的によって変わってくると思います。
一般向けであれば、弊社と同じようにわくわく感をもって購入いただける仕掛けや企業の特徴をとらえた音声を活用するのがオススメだと思います。
社内向けであれば、社長の声で感謝の言葉を取り入れると良いですよね。逆に、社員からの声で会社の「皮肉」と「ブラックユーモア」を取り入れてみるのもおもしろいのではないでしょうか(笑)
由利高原鉄道 様
取材にご協力いただき、ありがとうございました。
お客様プロフィール
由利高原鉄道 様
由利高原鉄道は昭和60年、国鉄矢島線を引継ぐ第三セクターとして誕生致しました。
秋田県由利本荘市の羽後本荘駅から矢島駅まで全長23.0㎞。秋田県と山形県の県境にそびえる「鳥海山」をあおぎながら、秋田の米どころ由利地域の「子吉川」に沿って走ります。
車窓から四季折々の素朴でなつかしい風景が楽しめるのも魅力のひとつです。秋田弁を交えた観光案内や季節に合わせたイベント列車等を企画し、ローカル線ならではの愉しみ方をご提案しております。
※記載の内容・お役職等の情報は、2022年4月取材時のものです
担当:太田 様