情報発信ベンダーで
みんなが子どもの成長を見守る住みよい町づくり
【情報発信ベンダーとは】
金銭投入時、商品搬出時には、オリジナル音声メッセージが流れる機能も搭載されています。 SDGsの1番目の目標である「貧困をなくそう」を達成するため、門真市とダイドードリンコ株式会社が事業連携・協力に関する協定を締結し、2019年7月9日に門真市庁舎内に第1号自動販売機を設置しました。 『情報発信ベンダー』で子どもの貧困対策を応援 |
◆導入の経緯
「自動販売機で貧困対策!?」
大阪府の公民戦略連携デスク(企業と行政をマッチングする部署)の紹介でDyDoさんと出会いました。地域社会の発展に貢献することを目的に「子どもの貧困対策」に重点を置いて一緒に何ができるか考えた時に、貧困対策の募金スキームの案が出て、お話をお聞きする中で興味を持ちました。
◆導入の決め手
「事業の宣伝と財源確保に繋がる!」
現場の課題として「地方自治体の財源・税収をどう確保していくか」ということがありました。今回の取り組みは事業の宣伝と財源確保の両方に繋がるため、非常に前向きな印象でした。
『情報発信ベンダー』というネーミングにあるように、単なる自動販売機ではなく、事業の周知を目的とした自動販売機であることが決め手でした。利用者が目で分かるオリジナルのラッピングと、購入時に自動販売機から流れる音声によって「視覚と聴覚」を通じて事業の周知をしてもらうことが目的です。
◆導入した感想
「集まった寄付金を活用し、施設を開設!」
市全体で企業に自動販売機を設置して地域で見守りをしているというイメージがついたように感じます。2021年6月には、情報発信ベンダーで集まった寄付金を活用し、子どものための「子どもLOBBY」という施設を開設しました。
地域の子どもたちや保護者の方々が集まる場所として、喜んでいただいております。
◆おすすめポイント
「気軽に社会貢献活動に参加できる!」
現在、市役所に2台設置しておりますが、残り40台はご賛同いただいた民間企業様や個人様の敷地等に設置しております。公共の施設で何十台の自動販売機を新設することは非常に難しいことですが、民間企業様同士で契約を結び、結果として社会貢献活動に参画できるというスキームが、急速に広がった理由だと感じます。
情報発信ベンダーの設置先企業様からも、自動販売機1台で気軽に社会貢献活動に参加できる点が好評です。企業様からSDGsに関して、何から取り組んだらよいか分からないという声がありました。『情報発信ベンダー』だと飲料を買うだけで社会貢献できるので、SDGsをより身近に感じられるようになったと聞きます。そういう観点でも、情報発信ベンダーが今後も様々なところで広がればいいと思います。
新しいことを始めるときは大変なことも沢山あるかと思いますが、壁を越えた先には、大きなメリットがあるはずです。
門真市役所 様
取材にご協力いただき、ありがとうございました。
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お客様プロフィール
門真市役所 様
門真市は大阪府の北東部に位置し、北河内と呼ばれる地域にあるまちです。
古くは河内屈指の穀倉地帯としてよく知られ、高度経済成長期以降は産業都市へと移行しました。
現在、将来を担う子どもたちのため、子どもの貧困対策施策の「子どもの未来応援ネットワーク事業」をはじめ、様々な子育て支援施策を企業・団体との公民連携により推進しています。
※記載の内容・お役職等の情報は、2022年2月取材時のものです
担当者:小西 様