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学生がラッピングデザインを考えた自販機!?売り上げの一部が愛知県『子どもが輝く未来基金』に寄付される自販機でキャンパスの利便性向上!~愛知学院大学~

2022/10/03

 

学校の中でも社会貢献への意識が高まり
考え方を育んでもらえればいいなと思い
ます!

 

 

『子どもが輝く未来基金応援自販機』とは

「子どもが輝く未来基金」は全ての子どもが輝く未来の実現に向けて、子どもの貧困対策を更に充実・強化するため、県民の皆さまからの寄附の受皿として愛知県が創設しました。「子どもが輝く未来基金応援自販機」の売上げの一部は「子どもが輝く未来基金」へ寄附され、子どもたちが夢に向かって挑戦できる社会の実現に向けて活用されます。

 

応援自販機のスキーム

 

ニュースリリースはこちら  愛知県の特設ページはこちら

 

 

導入の経緯・決め手
コロナで学生の購買ニーズに変化がありました
―どのような経緯で導入されましたか?

昨年(2021年)コロナの影響で授業がオンライン中心となった時期があり、その間に学内の一部食堂やコンビニが撤退しました。今年度から対面授業が増えて学生がキャンパスに戻ってきたため、学生の購買ニーズに変化がありました。

大学では毎年全学生に向けてアンケートを取っており、その中にお菓子を買いたい・電子マネーに対応してほしいなどの要望がありました。当キャンパスは東京ドーム11個分の敷地があるため、大学まで来るとコンビニまで1キロほど歩かないといけません。そういった部分で食品入りの自動販売機を置きたいと思っていたときにDyDoさんからお菓子付き自動販売機をご提案いただき導入しました。あわせて自動販売機に学生がデザインしたラッピングや、売上の一部が寄付される契約にさせていただきました。

 

―寄付型の自動販売機にした理由は?

2年前に大学としてSDGs宣言をして、それに合った取り組みを各部署でもできればという想いがありました。そんな中でDyDoさんから寄付型の自動販売機をご紹介いただき、本学のニーズや方向性と合致しているため是非やってみたいと思いました。

いくつか寄付先をご紹介いただきましたが、学生が身近に感じられる・地元愛知県にお力添えできる内容があればと思い、ちょうど愛知県の事業に寄付できるというのが目についたため愛知県「子どもが輝く未来基金」を選ばせていただきました。健康栄養学科という学科がこども食堂の運営や管理栄養士に関わる勉強をしているため関連性があることも選んだ理由の1つです。

 

―SDGsに関する取り組みは他にもされていましたか?

私が所属している学生部で地元の子どもたちを招いて相撲教室や書道教室を開くなど、地元の子どもたちと何か取り組んでいくというところはここ数年盛んにしてきました。

それに加えてプラスチックの廃棄やゴミを減らすなど、できることから取り組みを進めてきました。寄付型の自動販売機の設置は私たちができる範囲内でSDGsに携わることができる取り組みだと思います。

子どもが輝く未来基金応援自販機

 

工夫された点

部活動のアピールの場を作りたい!

―ラッピングデザインを募集した経緯は?

コロナの影響でここ2.3年は部活動やサークル活動が停滞気味になっていました。学生部は約150の部活やサークルを管理している部署で、部活動を活性化させ、アピールできる場を作っていきたいという思いで各部にラッピングデザイン案を募集しました。今回は部員がデザインした案の中から3つの案を選び、自動販売機にラッピングしました。

学生デザインのラッピング自動販売機
(ラッピング自販機は寄付型ではありません)

 

ここ数年はオープンキャンパスもできず、高校生が大学を見に来ることもできなかったため、大学のクラブ活動応援キャラクター「アイリー(Ailea)」をラッピングしたデザインも採用しました。(アイリー(Ailea)の名前の由来は、愛知学院大学のクラブ活動を応援するリーダー(Leader)です。)

ラッピング自動販売機の写真を学生部のSNSで発信したところ、実際に高校生から「この自動販売機で飲料を買いたい」というコメントをいただくなどの反響もありました。

書道部デザインのラッピング

 

―SNSではどのような発信をされましたか?

今回のラッピングデザイン募集の際には学生から届いたラッピングデザインの図面を掲載し、ラッピング自動販売機の搬入・設置の様子も映像で発信しました。

設置後にも利用いただくために、アニメコラボ商品の紹介や、コーヒーをあまり飲まない学生に対して「DyDoのコーヒーは無香料です」という訴求などもしています。そのような形で情報発信をしていくとSNSを見た学生たちが自動販売機を利用してくれるようになりました。

 

よさこいデザインのラッピング図面(学生部SNSアカウントより)

 

【公式】アイリー/Aichi Gakuin University

 

設置後の反応

ー自販機を導入した感想は?

今までは休憩場所や食堂の近くに自動販売機を50台近く置いていましたが、今回DyDoさんとのご縁で今まで置いていなかった場所に初めて設置を試みたら、実は売上も高く、ニーズがありました

自動販売機が沢山設置してある中で、寄付型の自動販売機の売上が高かったり、学生から買って良かったというコメントをもらえたりすると嬉しいです。今まで自動販売機は一度設置するとバージョンアップの仕方が分からず、売上が伸び悩んでいましたが、DyDoさんにご提案いただいて設置後も満足です。

 

―学生からの反応はいかがですか?

寄付型というところへの関心が大きいです。若い方々は社会貢献やリサイクルへの意識が高くアンテナを張っている方が多いので、気軽に社会貢献できるという点で反応が良かったです。何気なく毎日飲んでいる飲料を一本買うごとに社会貢献に繋がっていくことがモチベーションに繋がっているそうです。

 

最後に一言!

「子どもが輝く未来基金」に関してはまだ1回目の寄付ができていませんが、具体的な寄付額が分かれば「こういう取り組みしています」と学内に周知したいです。学生には「自分たちの大学生活の中から社会貢献ができる」と感じていただき、次の行動に繋がればありがたいです。

色々なメーカーの自動販売機を置いていますが「DyDoさんの自動販売機で買うと愛知県の子どもたちの支援に繋がる」ということが広まれば、寄付型の自動販売機で飲料を買おうという気持ちが芽生えてくるはずです。大学の中でも社会貢献への意識が高まり、考え方を育んでもらえればいいなと思います。


愛知学院大学 様

取材にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

 

応援自販機について
愛知県ご担当者様に伺いました

 

愛知県 福祉局 福祉部 地域福祉課 様

愛知県では子どもの貧困対策を更に充実・強化するため、2019年3月に「子どもが輝く未来基金」を創設しました。この基金を活用して、児童養護施設入所児童等の自立支援や子ども食堂への支援、子どもの学習支援の取組を充実・強化します。

URL:https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jidoukatei/kodomo-mirai-kikin.html

担当者:後藤 様、内藤 様

 

基金について

子どもが輝く未来基金は、県民の方からの御寄付を原資として2019年3月に設立しました。県民の方からの寄附金を収入にして、子ども食堂や児童養護施設入所児童等の支援に活用しております。

今年度で4年目を迎えました。設立当初は、個人の方からの御寄付が中心でしたが、近年では各企業様からの御寄付もいただけるようになりました。

 

応援自販機について

2021年12月、自動販売機の売上額の一部を「子どもが輝く未来基金」へ寄付頂く旨について、貴社と本県の間で「覚書」を締結させていただきました。現在、県内で14台の応援自動販売機が稼働中です。年内をめどに売上額を算出した上で、うち一部を本県へ御寄付いただく予定です。

 

今後のビジョン

県民の皆様からの御寄付によって運用が成り立つ事業ですので、具体的な目標額等は設定しておりませんが、今後も皆様から継続的に御寄付をいただけるよう、周知を図っていきたいと考えております。

 

 

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お客様プロフィール

愛知学院大学 様

愛知学院大学は、1876年(明治9年)に創設され、曹洞宗の宗門関係学校である本学は、禅の思想を基とした「行学一体」の人格形成に努めて、「報恩感謝」の生活のできる社会人を育成することを建学の精神としています。文・心理・心身科学・商・経営・経済・法・総合政策・薬・歯の10学部16学科と、短期大学部1学科、大学院9研究科に学生総数約11,000名を有し、中部地区でも有数の規模と充実した内容を誇っています。

※記載の内容・お役職等の情報は、2022年9月取材時のものです

担当者:木林 様

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