自動販売機の設置を検討されている方必見!自販機設置の流れやかかる費用は?契約条件や注意点などを飲料メーカーが徹底解説!
2024.04.24
まずは現状と設置の目的について情報を整理しましょう。
業者を探す際に大切な軸になります。大まかでいいので一緒に考えていきましょう。
【状況の整理(条件すり合わせ)】
・スペースはどれくらいあるか? (1m四方あるかどうか)
・電源はあるか? (ない場合、電源工事の可否)
・それなりに利用が見込める場所か?
・設置検討場所は私有地か?
・近くに自動販売機はないか? (同じ空間に何台も密集すると1台当たりの販売が減少)
【目的の整理】
・誰のために設置したいのか? (従業員・施設利用者・近隣の方など)
・何のために設置したいのか? (福利厚生・熱中症対策・BCP対策など)
・自動販売機の機種・販売したい商品・メーカーは? (飲料のみ・軽食付きなど)
・これは外せない!という条件は? (商品の種類・商品の価格・利益など)
情報がまとまりましたら、実際にその条件が叶うかどうか、業者に相談しましょう。
業者選定からお問合せまでは、2-1、2-2をご覧ください。
その際に、いくつか注意すべき点がありますので、下記記載させていただきます。
【情報整理の際に、注意すべき点】※ダイドードリンコの場合
Point 1 新規設置には販売見込み本数のガイドラインがあります!
設置には「場所と電源のみ必要」と記載しましたが、どこにでも設置が可能という訳ではなく、販売見込み本数のガイドラインを設けさせていただいております。理由としては、昨今の人手不足で、あまりに利用されない自動販売機は在庫管理が難しく、賞味期限切れや売切れなどお客様にご迷惑をおかけしないためです。また、あまりに販売が少ないと利益よりも電気代のほうが高くなるため、お客様が損をする可能性もあります。
新規設置における具体的な本数ガイドラインについては、地域や設置期間・ロケーションによって基準が異なる場合がございますので、お気軽にお問い合わせください。
ちなみに弊社では様々な種類の自動販売機を展開しておりますが、「飲料販売・ルーレット機能」以外のサービス(軽食併売や防災など)は、販売見込み本数に応じてオプションとしてご提案させていただく形です。場合によってはご希望の機種を設置出来ない場合もあるのでご了承ください。
先ほど記載した「フルオペレーション」で自動販売機を設置する際は、基本的には設置費用は0円で、設置後の電気代※のみご負担いただきます。
※消費電力が500kWhの場合、1ヶ月の電気代は「2,000円前後」(2022年時点)が目安でしたが
1ヶ月の電気代は設置先様と電気会社とのご契約内容・その時々の電気料金によって変動します
ただし、新たに自動販売機を設置するには販売見込み本数のガイドラインをクリアする必要があります。
下記、設置ガイドラインと自動販売機のオプションについてご説明いたします。
設置ガイドラインについて
※地域や設置期間・ロケーションによって基準が異なる場合もございます。
オプション費用について
先ほどから「業者」と記載しましたが、自動販売機の設置に関わる業者は、大きく分けて飲料メーカー・総合オペレーターの2パターンがあります。
①飲料メーカー
ひとつは飲料メーカーが自動販売機の展開をしているパターンです。自動販売機にメーカーロゴがデザインされているため「〇〇社が展開している自動販売機なんだな」と一目で見て分かります。基本的には自社商品を取り扱う自動販売機ですが、最近では自社商品だけでなく他社商品も販売可能な『メーカー機』が増えています。「この飲料メーカー・商品が好き」という場合は「ダイドードリンコ」などとその会社名を検索すると良いですが、実は飲料メーカー各社、創意工夫を凝らして様々な自動販売機を企画・展開しています。社名で絞ることなく「自動販売機 〇〇」(おしゃべり・募金など)と広く検索してみるのも新しい発見に繋がって面白いです。自動販売機を通じて取り組みたいことがある場合は、是非インターネットで検索してみてください。皆さんのニーズに合った自動販売機を見つけることが出来るかもしれません。
自動販売機を設置する際に事前にご相談させていただく内容は以下の3点です。
・販売手数料率
・商品の販売価格
・自動販売機の機種
先ほど記載した通り、自動販売機の設置にかかる費用は電気代のみの場合が多く、自動販売機自体の費用や設置作業代はかかりませんので、毎月の販売手数料から電気代を差し引いた金額が設置先様の利益になります。
例えば、販売手数料率が売上の20%の場合、月間売上が50,000円であれば50,000円×0.2= 10,000円の販売手数料になります。
この金額から電気代を差し引いた額が利益額です。 電気代に関しては、自動販売機の省エネ化が進んだ影響もあり、2022年までは月2,000円ほどとお伝えしておりました。しかし2023年以降、電気代の高騰によって値上げしております。利益を確保するためにも販売見込み本数を業者に確認し、販売が見込める場所への設置をめざしましょう。
販売手数料率・商品の販売価格について
設置先様では、利益重視なのか価格重視(低価格での販売が希望)なのか優先順位を業者にお伝えください。商品の販売価格を定価より下げると、販売手数料率は低くなります。例えば、福利厚生として販売価格を安く希望される企業様では「利益はいらないから価格に還元してほしい」と仰る場合もよくあります。
自動販売機の機種について
本サイトでも、自動販売機の機能・サービルについてまとめているページがありますので、一度ご覧ください!
業者から連絡が入ったら、まずはご希望の場所が設置可能な場所かどうかの判断を仰ぎましょう。安全面で設置基準を満たさない、ルート車両が駐車出来ない、販売見込み本数が基準に達していないなどの理由で設置が出来ない場合もございます。問題なく設置が可能な場合、業者から提案・見積提示をしてもらいます。業者によって提案条件も変わりますので、複数社にお問い合わせをされる場合は、各業者から自社に合った最適な業者を1社選びます。
【この時点での確認事項】
・商品ラインアップや機種・想定される電気代
・フォロー体制(補充頻度・緊急時の対応)
・売上明細がどのような形で届くか(ハガキでの郵送か、Webでの確認か)
検討段階の注意点としては、販売価格や販売手数料以外のオプションに関する希望を事前に伝えておくことです。例えば電子マネーを希望する場合、業者側で事前に採算の確認や電子マネー部材の発注が必要なため、契約締結後に後付けすることは難しいのが現状です。設置後に後悔しないように事前に「なぜ・どのような自動販売機を設置したいのか」について情報を整理しておきましょう。
自動販売機を設置するメリットとして、ロケーションごとに様々な点が挙げられます。
【個人での契約や路面での設置の場合】
メリットとして利便性向上・利益獲得が挙げられます。今まで自動販売機を設置していない場所であれば、手の届く範囲で気軽に飲料が買える環境が作れて、便利に感じていただけるでしょう。増設の場合でも選べる飲料の種類が増えることで利用者様に喜んでいただけます。需要が多い場所に自動販売機を設置出来れば、安定した販売手数料が見込めます。また、路面での設置の場合は防犯にも繋がります。
【企業や学校での設置の場合】
限られた休憩時間の中で飲料購入が出来るため福利厚生の充実に繋がります。また設置する機種にもよりますが、企業では生産性向上や業務効率化・費用削減にも貢献出来ます。例えば『災害対応自動販売機』は今まで企業で準備していた防災備品を自動販売機で代用出来るため、備蓄水の賞味期限の必要が無くなり、管理業務・保管場所の見直しのきっかけになるでしょう。BCP対策・SDGs取り組みなど、会社として進めていきたい内容を費用をかけずに実現出来るのは大きなメリットです。
個人的に導入メリットとしておすすめしたいのは『募金型自動販売機』です。『募金型自動販売機』とは、飲料の売り上げの一部が指定の団体に寄付され、活動予算に充てられる自動販売機です。寄付先として、お住まいの地域の取り組みや子ども食堂・緑化推進など様々です。
自動販売機を設置するだけ、ただ飲料を買うだけで社会貢献に繋がるので、自動販売機の設置をご検討の際は、是非候補の1つに入れてみてください。
本記事では、自動販売機を設置する際の事前準備・設置の流れ・メリットデメリットについてご説明いたしました。
初めて自動販売機の設置するときは「何から始めたらいいか分からない…」と不安に思われるかもしれませんが、設置の目的を事前に整理することでスムーズに進めることが出来ます。情報を整理したら、あとは業者と相談の上で最適な選択をしてください!
注意いただきたい点は、設置スペースや近隣環境によっては設置が出来ないロケーションもあることです。なかなか判断がつきにくいと思いますので、このあたりもまずはお問い合わせのうえ、業者にお任せください!自動販売機について調べる過程もワクワクした気持ちで楽しんでいただけると幸いです。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください!ご連絡、お待ちしております♪