なぜ!?高知県では海洋堂『フィギュアみやげ』が飲料の自動販売機で販売されているのか?担当者に聞いてみた
株式会社奇想天外
2024.04.11
桐越様:DyDoの中原さんが弊社に突然来られたのが始まりでした。
中原:私が高知県の担当になってすぐのタイミングに、四万十町で廃校になった小学校がそのまま博物館になった建物を見つけたんです。それが海洋堂ホビー館四万十でした。「なぜ高知県に海洋堂さんの施設があるんだろう?」と思って施設の方に尋ねたら、創業者の出身が高知県で、四万十町が海洋堂さんの発祥であることを知りました。
実は、20年ほど前に『海洋深層水miu(ミウ)』が弊社から発売されたとき、miu(ミウ)の景品としてボトルキャップに海洋堂さんの「深海生物フィギュア」をつけていたんです。それを私も覚えていたので、海洋堂さんとご縁を感じて営業に行きました。私も海洋堂さんのフィギュアが好きなので、いずれ何かの形で一緒にお仕事ができたら…と桐越様にお話しをさせていただいたという経緯です。
桐越様:最初はアポ無しで来られたんですよね。色々とお話しさせていただく中でDyDoさんと何かできるかなと考えたときに、ふと『高知フィギュアみやげ』はどうかな!?とひらめきました。
当時、観光地に『高知フィギュアみやげ』ガチャガチャの機械を置いてもらっていて、高知県内で30~40台ほど展開をしていたのですが、トラブルや修理対応など結構手間がかかっていたんです。そこで何となく「こんなカプセルフィギュアがあるんで、自動販売機で売ったらどうですかね」と話したら、中原さんがめちゃくちゃ食いついてくれました(笑)
そこから中原さんが1年かけて各方面にかけあって、ガチャコラボ自販機を実際に設置できるところまで調整してくれました。
中原:弊社のコラボレーション自販機はお菓子やおむつは入りますが、規定の商品以外を扱うことは非常にハードルが高く苦労しました。
しかし20年前にご縁があった海洋堂さんと一緒に高知県を盛り上げたいという想いで動きました。当時、高知県ではコラボレーション自販機の展開自体なかったので、社内だけでなく代理店の協力もあってこそ話を進めることができました。時期もちょうどコロナが広がる直前のタイミングで色々とハードルが高かったのですが、実際に展開してみると初年度は26台設置し、今ではその倍の52台に広げることができました。展開当初は私が担当しましたが、その後、同じ想いを引き継いでくれた後任の矢路さんが倍に増やし、高知観光を大いに盛り上げています!
桐越様:DyDoさんに特殊な自動販売機があることも知らずに、何となく思いついたことを話したのですが、話が進むにつれてDyDoさんだからこそできた仕事だったと後々分かりました。
当時弊社のカプセルフィギュア事業は高知県ではある程度広がっていて、これくらいが精一杯かな…という手詰まりの状況でした。今はDyDoさんの自動販売機で新たな販売場所が50ヶ所以上増えました。さらに、高知県以外の地域でも自動販売機で展開が広がっています。高知県でスタートすると決まった時は、これが全国展開できたら企画した甲斐があるなぁという気持ちでしたので、展開が拡大して嬉しいです。
桐越様:弊社としては、最高の売り場を提供いただけたという想いでした。自動販売機のラッピングも綺麗ですし、千円札は使えるし、トラブルはないし、補充はDyDoさんにしていただけますし。展開を始める前に県庁からもリリースしていただき、大々的に高知県をあげてやりますよ!と始めましたので「やっとスタートした!どんどんいくぞ!」という気持ちでいっぱいでした。
中原:自動販売機の前で動画を撮っている方もよく見ます。「何してるんですか?」と聞いてみると「自動販売機でおみやげが売ってることが面白い」とSNSに投稿してくださっているんです。変わったことをして面白かったら皆さんがSNSで広めてくれるのでありがたいです。
中原:一時期は「自販機離れ」などと言われましたが、もう一度自動販売機の周りに人が集まってもらえる環境を作りたいです。『コラボレーション自販機』という弊社の強みと海洋堂さんの強みが合わさって、多くの方にDyDoを認知してもらいたいですね。世界に向いている海洋堂さんと面白い取り組みをすることで世界中の海洋堂ファンの皆様にDyDoを知ってほしいです。
高知県でガチャコラボ自販機を展開できたのは、私1人ではなく同じ思いの人たちが一緒に進めてくれたおかげなので、今後も人と人との繋がりを大切に進めていきたいと思います。
桐越様:今はコロナ禍で一気に広げるといった情勢ではありませんが、全国展開を目指していきたいです!
お客様プロフィール
株式会社奇想天外 様
高知県四万十町を拠点に海洋堂ホビー館やかっぱ館の運営、またフィギュア企画・制作も行っています。
https://ksmv.jp/hobbykan(海洋堂ホビー館)
https://ksmv.jp/kappakan(海洋堂かっぱ館)
※記載の内容・お役職等の情報は、2022年12月取材時のものです
担当者:桐越 様