なぜ!?高知県では海洋堂『フィギュアみやげ』が飲料の自動販売機で販売されているのか?担当者に聞いてみた

株式会社奇想天外

2024.04.11

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ガチャコラボ自販機は、DyDoのコラボレーション自販機で海洋堂の「フィギュアみやげ」を販売する自動販売機です。

2020年に高知県で展開が始まり、2023年1月時点で52台にまで展開が広がりました。

この斬新な自動販売機は、どのような経緯で企画されたのでしょうか?20年来のご縁とは!?

立ち上げの第一人者である株式会社奇想天外の桐越様とDyDo担当者中原さんにお話を伺いました!

桐越様:DyDoの中原さんが弊社に突然来られたのが始まりでした。


 

中原:私が高知県の担当になってすぐのタイミングに、四万十町で廃校になった小学校がそのまま博物館になった建物を見つけたんです。それが海洋堂ホビー館四万十でした。「なぜ高知県に海洋堂さんの施設があるんだろう?」と思って施設の方に尋ねたら、創業者の出身が高知県で、四万十町が海洋堂さんの発祥であることを知りました。


 

実は、20年ほど前に『海洋深層水miu(ミウ)』が弊社から発売されたとき、miu(ミウ)の景品としてボトルキャップに海洋堂さんの「深海生物フィギュア」をつけていたんです。それを私も覚えていたので、海洋堂さんとご縁を感じて営業に行きました。私も海洋堂さんのフィギュアが好きなので、いずれ何かの形で一緒にお仕事ができたら…と桐越様にお話しをさせていただいたという経緯です。


深海魚フィギュア

桐越様:最初はアポ無しで来られたんですよね。色々とお話しさせていただく中でDyDoさんと何かできるかなと考えたときに、ふと『高知フィギュアみやげ』はどうかな!?とひらめきました。

当時、観光地に『高知フィギュアみやげ』ガチャガチャの機械を置いてもらっていて、高知県内で30~40台ほど展開をしていたのですが、トラブルや修理対応など結構手間がかかっていたんです。そこで何となく「こんなカプセルフィギュアがあるんで、自動販売機で売ったらどうですかね」と話したら、中原さんがめちゃくちゃ食いついてくれました(笑)

そこから中原さんが1年かけて各方面にかけあって、ガチャコラボ自販機を実際に設置できるところまで調整してくれました。

中原:弊社のコラボレーション自販機はお菓子やおむつは入りますが、規定の商品以外を扱うことは非常にハードルが高く苦労しました。

しかし20年前にご縁があった海洋堂さんと一緒に高知県を盛り上げたいという想いで動きました。当時、高知県ではコラボレーション自販機の展開自体なかったので、社内だけでなく代理店の協力もあってこそ話を進めることができました。時期もちょうどコロナが広がる直前のタイミングで色々とハードルが高かったのですが、実際に展開してみると初年度は26台設置し、今ではその倍の52台に広げることができました。展開当初は私が担当しましたが、その後、同じ想いを引き継いでくれた後任の矢路さんが倍に増やし、高知観光を大いに盛り上げています!


 

桐越様:DyDoさんに特殊な自動販売機があることも知らずに、何となく思いついたことを話したのですが、話が進むにつれてDyDoさんだからこそできた仕事だったと後々分かりました。

当時弊社のカプセルフィギュア事業は高知県ではある程度広がっていて、これくらいが精一杯かな…という手詰まりの状況でした。今はDyDoさんの自動販売機で新たな販売場所が50ヶ所以上増えました。さらに、高知県以外の地域でも自動販売機で展開が広がっています。高知県でスタートすると決まった時は、これが全国展開できたら企画した甲斐があるなぁという気持ちでしたので、展開が拡大して嬉しいです。


自販機のラッピングデザイン
中原:第1号機は2020年2月に土佐黒潮ひろばに設置いただきました。協力会社のダイドー・タケナカベンディング(株)さんにご協力いただき、高知県内の第1号機にふさわしい場所として一緒に提案に行きました。第2号機、第3号機は海洋堂さんの繋がりで設置先が決まりましたので、海洋堂さんと双方連携しながら広がりました。

土佐黒潮ひろばでの第1号機

中原:道の駅などのお客様がよく言われる課題は「自分で商品を仕入れて在庫を抱えたり補充したりできないからガチャガチャを置けない」「夜間は売店が閉まるので、閉店後ガチャガチャを移動させるのが大変」「お客様が日中しか購入できない」などです。

それが自動販売機だと24時間365日売ることができます!深夜でも販売できますし、商品補充やお金の回収・修理対応をDyDoさんがしてくれるので願ったり叶ったりだ!などの声をよく聞きます。ガチャガチャを外に置いているとそのまま持っていけますが、夜間も外に置けてトラブルなくしっかり売れるのは自動販売機の強みです。

桐越様:弊社としては、最高の売り場を提供いただけたという想いでした。自動販売機のラッピングも綺麗ですし、千円札は使えるし、トラブルはないし、補充はDyDoさんにしていただけますし。展開を始める前に県庁からもリリースしていただき、大々的に高知県をあげてやりますよ!と始めましたので「やっとスタートした!どんどんいくぞ!」という気持ちでいっぱいでした。

中原:自動販売機の前で動画を撮っている方もよく見ます。「何してるんですか?」と聞いてみると「自動販売機でおみやげが売ってることが面白い」とSNSに投稿してくださっているんです。変わったことをして面白かったら皆さんがSNSで広めてくれるのでありがたいです。

桐越様:カプセルフィギュアは『立体観光パンフレット』というような位置づけの商品です。観光パンフレットだったら帰宅したらそのまま捨てちゃいますが、観光に来た方がお家にそのまま持って帰って、自分の机にフィギュアを飾ってもらって、いつでも高知県を思い出していただけるようなアイテムですし、これからもそうあってくれたらいいなと思います。


 

中原: カプセルフィギュアは限定品ですので、家族で旅行に来たときに、みんなでわいわい買ってもらえるのが良い点です。カプセルフィギュアが飲料の自動販売機の中に入っているのは珍しいですし、観光地でも安定してご利用いただけております。


『高知フィギュアみやげ』『高知人物フィギュア伝」の2種類あり、販売価格は1個500円(2023年3月現在)

中原: 海洋堂さんは国内だけでなく世界を向いている企業様で、外国の方も海洋堂さんのフィギュア目当てで日本に来ます。海洋堂さんが実行委員会を務める『ワンダーフェスティバル』というフィギュアの祭典は、コロナ前は1日6万人弱が訪れた大きなイベントで、毎年2月と7月に千葉の幕張メッセで行われます。

海外にもファンが多い海洋堂さんと一緒に活動できることがすごいことだと感じております。海外から海洋堂さん目当てで来る方が今回のガチャコラボ自販機を知って、DyDoの自動販売機も注目してくれるようになってくれたら嬉しいです。

中原:仕事で高知県に住んでみて、良い場所がいっぱいあることを知りました。海も綺麗で食べ物もおいしくて、人も良くて、そんな高知県にもっと観光にきてほしいなという想いになりました。観光に関することで、仕事で協力したいという気持ちがあったので、今回の企画が実現できて本当に良かったです。カプセルフィギュアみやげは机のうえに置くとほっこりするので、帰ってからもまた行こうかなというきっかけになればと思います。


 

桐越様:弊社は高知県とも四万十町とも協定を結んだうえで12年も事業をさせていただいておりますので、これからも繋がりを大切に、面白いことをして高知県を盛り上げていきたいです。

中原:一時期は「自販機離れ」などと言われましたが、もう一度自動販売機の周りに人が集まってもらえる環境を作りたいです。『コラボレーション自販機』という弊社の強みと海洋堂さんの強みが合わさって、多くの方にDyDoを認知してもらいたいですね。世界に向いている海洋堂さんと面白い取り組みをすることで世界中の海洋堂ファンの皆様にDyDoを知ってほしいです。

高知県でガチャコラボ自販機を展開できたのは、私1人ではなく同じ思いの人たちが一緒に進めてくれたおかげなので、今後も人と人との繋がりを大切に進めていきたいと思います。
 

桐越様:今はコロナ禍で一気に広げるといった情勢ではありませんが、全国展開を目指していきたいです!

『ガチャコラボ自販機』に関するお問い合わせはこちら

お客様プロフィール

株式会社奇想天外 様

高知県四万十町を拠点に海洋堂ホビー館やかっぱ館の運営、またフィギュア企画・制作も行っています。

https://ksmv.jp/hobbykan(海洋堂ホビー館)

https://ksmv.jp/kappakan(海洋堂かっぱ館)

※記載の内容・お役職等の情報は、2022年12月取材時のものです

担当者:桐越 様

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