
ダイドーブレンドコーヒー
誕生秘話
1973(昭和48)年に「ダイドージャマイカンコーヒー」を発売後、社長から「ホテルの喫茶室で出されるようなドリップコーヒーの味を再現する」とのミッションが下され、開発スタッフは各地のコーヒー専門店やホテルを巡り、おいしいコーヒーの研究を重ねました。
社長からは、「ジャマイカンコーヒー」と同じ味わいを作るよう指示されましたが、ジャマイカの豆が入手できないため中南米の豆に置き換えました。当時は3種類ぐらいの豆をブレンドする企業が多かったのですが、それでは配合がほぼ決まってくるため、5種類以上の豆を配合して他社にマネされない複雑な味をめざしました。
もう一つの命題は、おいしいホット缶コーヒーを作ることでした。それには、約55℃で一定期間、自動販売機の中で味を保持しなければなりません。さらに、味の統一を図るため、水質の異なる数カ所の製造拠点で、豆の焙煎や抽出の方法を変えました。スタッフはコーヒーを大量に試飲し、ラインテストを重ねて味の均一化を図り、1975年に「ダイドーブレンドコーヒー」が誕生、主力商品となりました。
開発スタッフの高い志と情熱は受け継がれ、今も新たな味わいのコーヒーを生み出しています。
1989~1992年に販売していた人気商品。社内企画として実施した「第1回 思い出商品総選挙」で「もう一度発売してほしい商品」を選ぶ投票で第1位となり、2023年に復刻発売!