こころとからだに、おいしいものを。 ダイドードリンコ株式会社

自販機ビジネスを支える営業活動の秘密

中川君、昨日の取材をまとめたこの記事、なかなか面白く仕上がっているじゃないか。次の取材まで少し時間があるから、自販機でお茶でも買って少し休憩したらどうだ。編集長、ありがとうございます。ではお言葉に甘えて休憩しま、、むっむむむ。ここに何気なく置いてある自販機ですが、この場所には冷蔵庫を置くこともできるし、ポットがあればお茶やコーヒーも淹れることもできます。一体どうして、ここにダイドードリンコの自販機を設置することが決まったんでしょうか?

前山さん!自販機を設置するための営業活動とは、一体どんなものなんですか?是非教えてください。

そんなに慌ててどうしたんですか?私で良ければ自販機の営業活動についてご説明しましょう。はい!よろしくお願いします!

はい!飲料を補充する神技や、お客様に安心して商品を購入してもらうためのこだわりは、しっかり記事にまとめています。[スゴ技!30秒間で自販機に商品を何本詰められる!?の記事はこちら]

我々は、飲料の販売ではなく、個人や企業、団体が所有されている土地やスペースにダイドードリンコの自販機を設置していただくことを最終的な目的として営業活動をしている新規開拓の営業部門なのです。

まだ当社の自販機を設置されていない新規のお客様や、既に設置していただいている既存のお客様を定期的に訪問して関係性を構築しながら、お客様の抱えている課題をヒアリングすることが大切な活動になります。

昔と違って流通網やサービスが発達している現代では、飲料を手軽に購入するというメリットだけで、自販機をすぐ設置したいというお客様はほとんどいらっしゃいません。そこで、お客様の課題を正しく理解した上で、ご提案内容を検討します。例えば、工場であれば水分補給できる環境を充実させたい。オフィスであれば業務の効率化を実現したい。他にも継続的な社会貢献活動をスタートしたい。社内に対して安全衛生の啓蒙活動を行いたい。などお客様ごとに優先課題が異なるので、そこを把握していないと、良い提案はできません。

ダイドードリンコは飲料メーカーなので機能性表示食品での健康サポートなど商品の特長を活かした提案も可能ですが、自販機の特長である「おしゃべり機能」「ラッピング」「募金自販機」「災害救援自販機」「コラボレーション自販機(菓子などの販売が可能)」などを組み合わせることで、様々な課題解決が可能だと考えています。

コラボレーション自販機:お菓子の販売で、小腹満たしを手軽に提供 明智光秀自販機:ラッピング+おしゃべり機能で地域活性支援 ベビー用紙おむつ自販機:紙おむつの提供で、外出先での子育て支援 つくばエクスプレスTX-3000系自販機:斬新なラッピングで、企業のPRをサポート

私も戦国武将がしゃべる自販機などユニークな自販機を取材させてもらいました。その発想は、お客様の課題を把握することによって生まれたんですね![戦国武将もしゃべる!?おしゃべり自販機の秘密の記事はこちら]

その通りです。ただ、お客様の課題が当社のリソースだけでは解決できない場合もあります。その時は、課題を直接解決できる他の企業をご紹介することだってありますよ。その結果、非常に喜んでいただけることが多いですし、他社との関係性が将来の新しいビジネスに繋がることもあるので、決して無駄とは考えません。

もちろん個人の営業目標はあります。ただ、会社として最も評価の対象となるのは、チーム全体としての成果です。ですから、営業担当者同士の中で過度な競争が生まれたり、お客様の取り合いになることはありません。むしろチームの成果を高めるために知恵を出し合う風土があります。じっくりと時間をかけてお客様と向き合い解決策を検討できる環境なので、長期的な取り組みで成果を出すことができます。

そうか。短期的な成果に執着し過ぎることなくお客様の課題解決を実現することで、お客様との信頼関係が構築され、末永くご愛用いただける自販機の設置に繋がる。この営業活動スタンスは「人と、社会と、共に喜び、共に栄える。」というグループ理念に繋がっているんだな。