こころとからだに、おいしいものを。 ダイドードリンコ株式会社

「さらっとしぼったオレンジ」復活の軌跡!!

編集長!やっと、次回の特集記事が完成しました。ふぅ~。ひと仕事終わった後に、この「さらっとしぼったオレンジ」をグビグビッと飲むのが大好きなんですよ。「さらっとしぼったオレンジ」は1996年 から発売しているロングセラーで、私も高校生の時に初めて飲んで以来、ずっと飲んでいるよ。2018年に販売終了した時は、正直、寂しい気持ちになったな。

そういえば、どうして復活したんでしょうか?しかも昔からこの容器でしたか??何か特ダネのにおいがします。

復活の真相は、私も深掘り調査が必要だと思っていたところだ!それならマーケティ・・・急いでマーケティング部のブランド戦略グループに取材してきます! また行ってしまった。一度でいいから、最後まで指示を出し切りたい...

森本さん!どうして「さらっとしぼったオレンジ」は復活したんですか!?容器はどうして変更したんですか!?

まあまあ落ち着いてください中川さん。でも、よくぞ、聞いてくれました。「さらっとしぼったオレンジ」は2018年春に一度販売を終了しました。時代の変化に合わせてソフトドリンクの商品ラインアップを強化する一環だったのですが、1996年から根強いファンに支えていただいた商品なので、苦渋の決断でした。

苦渋の決断...そうだったんですね。 そして、全国の自動販売機から「さらっとしぼったオレンジ」がほとんどなくなった2018年5月、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で販売終了を悲しむ投稿や、再発売を求める投稿が一気に拡散して、1万件を超えるコメントが寄せられました。当社のお客様相談室にも、多くの再発売を求める電話やメールが届いんたんですよ。私たちが思うよりも、もっと多くの方に愛されていた商品だと改めて気づき、社内で即、再発売に向けた検討を始めました。

なるほど...でもどうして同じものを再発売せずに、容器を変えたのですか? 再発売の声が挙がったからと言って、従来品のままでは未来に繋がりません。SNSの投稿内容を詳しく分析してみると、興味深い実態が見えてきました。投稿していただいた方の年齢層は、30代の方の割合が高く、またコメント内容は、味わいへの高評価を除くと、「懐かしい」「学生時代の思い出」「部活帰りによく飲んだ」というものが非常に多く確認できました。

SNSの投稿内容の分析で、そこまで詳しく現状が把握できるんですね。 そうなんですよ。多くの方に投稿いただいた事で、一つ一つのお客さまの声が積み重なって貴重なデータになりました。さらに投稿内容を深掘りすると、「大容量(490ml)を一度に飲み切るのは大変」という投稿も、30~40代の方を中心に多く確認することができました。そこで、再栓可能なボトル缶を採用した新商品として「さらっとしぼったオレンジ」を復活させることができれば、過去に愛飲していただいた方にもう一度飲んでいただける可能性が広がるという結論にいたりました。

なんと!それでボトル缶を採用したんですね?でも容器が変わることでファンが離れていく心配はなかったのですか。 「さらっとしぼったオレンジ」がもっとも評価されたのは、味わいです。パルプ(さのう)が入ったおいしいオレンジ果汁を、さらっと飲んでいただける。この発売以来提供し続けた価値を変えなければ、容器が変わってもファンの方は離れないという自信がありました。実は、オレンジピールエキスを入れて少しだけ大人の味わいにしているのですけど、従来のファンの方にも満足していただける範囲での微改良です。

凄まじい自信とこだわりですね。 ファンの方からの熱いメッセージに、「さらっとしぼったオレンジ」に関わる全てのメンバーが、自信と、もっと良いものを提供したいというモチベーションをいただきました。

ということでした! そうか。「さらっとしぼったオレンジ」は、お客さまの声を反映して、さらに進化して復活した商品だということだな。これは特ダネだぞ、中川君!

読者の声が分かりました!編集長、そろそろ引退ですね!あとは私に任せてください。 コメントにそのまま反応せずに、十分な分析が大切だと言われただろう!